1.顔がむくむ仕組みと原因
そもそもむくみとは、体内の余分な水分が排出されず、皮膚や皮下に溜まっている状態のことをいいます。
体の水分は血管と細胞の間を移動しながら、細胞や臓器に酸素や栄養を届け、二酸化炭素や老廃物を回収し、余った水分はリンパ管や血管に吸収されます。
通常であれば体の水分は一定のバランスを保っていますが、体の中の水分バランスが崩れてしまうと、細胞と細胞の間に余分な水分が溜まり、むくみとなってしまいます。
また、むくみは血流の低下によっても引き起こされます。そのため、過度なストレスや睡眠不足によって自律神経が乱れると、血行不良を引き起こし、むくみの原因となってしまいます。
2.顔がむくみやすい人の特徴
顔がむくみやすい人の特徴として、以下の4つがあります。
①水分を摂りすぎている人
水分を摂取することはとても大切ですが、一気に大量の水分を摂ってしまうと、余分な水分が細胞間に溜まってしまい、むくみの原因となります。
一度に大量に飲まず、こまめに水分を摂るようにしましょう。
また、水を飲みすぎて一日の摂取量が多すぎると「水中毒」になり、命に関わることもあります。
十分に注意しましょう。
②塩分を摂りすぎている人
塩分を大量に摂取してしまうと、体が体内の塩分濃度を一定に保つという機能を働かせ、体内に水分を溜め込んでしまいます。
また、塩分を摂取することで喉が渇き、水を飲みすぎてしまい、結果的にむくみの原因となってしまいます。
③よくお酒を飲む人
アルコールを摂取することで血中アルコール濃度が上昇し、血管から染み出す水分が増加することでむくみが発生します。
アルコールは利尿作用が強く、飲み始めは尿として排出されます。すると水分が排出された分、身体はその水分を補おうとして更に水分をとり、排泄量を摂取する水分量が上まわることで、むくみができてしまいます。
④運動不足の人
単純に汗をかく習慣がない人は、運動する人に比べて水分を体の外に排出する機会が少ないため、むくみが生じやすくなってしまいます。
適度な運動や、湯船に浸かるなど、汗をかくことでむくみを予防しましょう。
3.むくんでしまった場合の対処法
とはいっても人間ですから、仕事の疲れやストレスによるアルコール摂取・睡眠不足でどうしても顔がむくんでしまうこともありますよね。
ではそんな時、どのようにして対処すれば良いのでしょうか?
(1)顔のむくみ
顔のむくみには血流を良くするマッサージが効果的です。
【やり方】
①顔に溜まった余分な水分を下に流せるように、耳の後ろから首の下へ老廃物を押し流すイメージでマッサージをします。
②次に、首を左右に3回ずつゆっくりと回します。
③耳の後ろに指を3本添えて、そのまま首筋・鎖骨へ流すように動かします。その後、鎖骨の凹みに指を置き、左右両方とも20回ずつ押してほぐします。
※顔の皮膚は摩擦に弱いため、肌の滑りが良くなるようクリームなどを塗ってから、優しくマッサージを行うように注意しましょう。
(2)まぶたのむくみ
顔のむくみが落ち着いてきたら、目元むくみのケアを行いましょう。
目元むくみの解消に効果的なのは、目元にある2つのつぼを押すことです。
【やり方】
親指を使って、眉頭の内側のツボと目頭の下のツボを、それぞれ3秒間押します。
また、温冷療法もおすすめです。
温冷療法とは、
蒸しタオルを1~2分程度顔に当てた後、保冷材等で顔を冷やす行為を3回ほど繰り返す
というものです。
顔の血行が促されることで、むくみの解消が期待できます。
その他にも、
ストレッチなどの軽い運動で全身の血流をよくすることも、むくみ解消には効果的です。
4.まとめ
今回は顔がむくむ原因と対処法について紹介しました。
社会人になるとお酒を飲む機会も増え、仕事のストレスや睡眠不足で顔がむくみやすくなった方も多いと思います。
むくまないように、まずは生活を整えるとともに、むくんでしまった際にはぜひ今回紹介した対処法を試してみてください!
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