日本の人口推移
※出典:総務省統計局
2022年の日本の人口は、厚生労働省が発表した仮称人口動態統計によると、126,264,931人でした。前年に比べて人口は減少し、約26万人の減少となりました。この減少率は0.20%であり、2017年以降の減少率の中では最も低い数値となっています。
2019年の改正出生促進法施行による母子手帳の改訂や、政府の取り組みによる育児環境整備などにより、出生数は減少傾向から回復傾向へと転じていました。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大による出生数の減少などから、2021年には出生数が54万1,414人と過去最少を更新し、人口減少の一因となっています。
日本の人口の特徴として、高齢化が進んでいることが挙げられます。65歳以上の高齢者は、約37,350,000人となり、全人口の約29.6%を占めています。また、80歳以上の高齢者も、約10,500,000人となっており、全人口の8.3%を占めています。
一方で、若年層の割合は減少しており、0~14歳の人口は約8,530,000人となっており、全人口の6.7%にとどまっています。
地域別に見ると、東京都をはじめとする大都市圏では人口密度が高く、一方で北海道や沖縄県などでは人口密度が低い傾向があります。地方都市や農村地域では若年層の流出や少子化が進み、地方の人口減少が深刻な問題となっています。
人口減少は、将来的には生産年齢人口が減少し、社会保障制度などに影響を与えることが懸念される問題となっています。政府は出生数の増加や外国人材の受け入れ拡大など、今まで以上に人口減少対策に取り組んでいく必要があります。
日本の人口分布図と年齢別推移
※出典:総務省統計局
日本の年齢別人口分布は、高齢化が進んでいることが特徴的です。以下では、図を用いて説明します。
図は、日本の年齢別人口ピラミッドを示しています。この図から、日本の人口ピラミッドが逆三角形の形状をしており、高齢者層が非常に多いことがわかります。
高齢化が進んでいるため、将来的には生産年齢人口が減少し、社会保障制度などに影響を与えることが懸念されます。
また、若年層の流出や少子化が進んでおり、地方の人口減少が深刻な問題となっています。
次に、こちらの図は、年齢別人口構成比の推移を示しています。この図からも、高齢者層の割合が増え続けていることがわかります。
1950年代には若年層が最も多く、高齢者層の割合は比較的低かったですが、現在では高齢者層が最も多く、若年層の割合は急速に減少しています。
世界人口の推移と分布
※出典:時事通信
※出典:国際農研
世界人口は、20世紀に急速に増加し、21世紀に入っても増加傾向が続いています。グラフを見ると、1950年代までの人口増加率は緩やかであったものの、その後急激に増加し、2000年代にはピークを迎えました。
2022年の世界人口は、推定値によると約79億人に達しています。
特に、アジア地域における人口増加が目立ちます。中国やインドをはじめとするアジアの大国では、20世紀に入ってから人口が爆発的に増加し、21世紀に入っても増加傾向が続いています。一方、欧米諸国や日本などでは、少子高齢化が進んでおり、人口増加率は低下しています。
※出典:https://www.populationpyramid.net/ja/%E4%B8%96%E7%95%8C/2020/
また、世界人口の年齢構成比も変化しています。20世紀には、若年層が多く、高齢者は少なかったのに対し、21世紀に入るとともに、高齢者の割合が増加しています。これは、医療の進歩や福祉の向上によって、平均寿命が伸びたことが大きな要因です。
こうした人口の変化により、社会や経済にも様々な影響が出ています。少子高齢化によって、労働人口の減少が進み、国家や企業の経済成長にも悪影響を与える可能性があります。また、高齢化に伴い、医療や介護などの社会保障費の増加も予想されています。
今後も、世界人口の推移や年齢構成比の変化は、国際政治や経済の動向に大きな影響を与えることが予想されます。政府や企業は、こうした変化に対応するため、新たな施策やビジネスモデルを検討する必要があります。
世界人口ランキング
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は日本そして世界の人口の推移と分布をまとめました。
やはり日本は世界的に見ても長寿の国だとわかりましたね。寿命が長いのは良いことですが、その分社会保障などの面で負担が大きくなります。こういった課題に今後どう向き合っていくのか、注目です。
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