ダーマペンは肌の改善に対して期待できる多くの利点がある美容療法の一つですが、その効果が保証されているわけではありません。
実際、ダーマペンを使用する際には注意が必要であり、失敗やデメリットも存在します。
この記事では、ダーマペンの一般的な失敗やデメリットについて詳しく解説します。
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ダーマペンとは?
ダーマペンは、髪の毛よりもさらに細い超極細針を使って肌の表面に小さな穴を一時的につくり、肌の回復力を向上させる治療方法のことです。
この肌の回復の際に、コラーゲンやエラスチンが生成されることで、肌のハリや弾力の回復、色素沈着によるニキビ跡や毛穴の開き、毛穴のたるみ、小ジワの改善効果が期待できます。
また、一般的にダーマペンで開けた肌の小さな穴が塞がるまで、数分から数時間程度かかりますが、この穴が塞がる前に美容成分を含んだ導入液を注入・浸透させることで、より高い美容効果を得ることができます。
例えば、ヒアルロン酸やプラセンタなどの美容成分を含んだ導入液を注入すれば、肌質改善の効果が高まります。
シミにお悩みの場合は、色素沈着の原因となるメラニンを抑制する高濃度ビタミンCを導入すると美白効果も得られます。
その他、DMAEなどの導入液を使用すると、フェイスラインの引き締め、リフトアップ効果などが期待できます。
ダーマペンの効果
では具体的に、ダーマペンにはどんな美容効果があるのでしょうか?
ダーマペンの美容効果は大きく以下の4つです。
1. 皮膚再生(ターンオーバー促進)
ダーマペンは、微細な針で肌に穴を開けることで、皮膚の自然な修復プロセスを刺激します。
このダーマペンで開いた小さな穴をふさぐ過程で、肌のターンオーバーが促進されます。
ターンオーバーとは、28日程度の周期で古い皮膚がはがれ、新しい皮膚へと入れ替わっていくサイクルを指しますが、このターンオーバーが乱れてしまうと、古い角栓や皮脂が毛穴に溜まり、くすみや肌トラブルを引き起こす要因となってしまいます。
ダーマペンの治療には、乱れたターンオーバーを元の周期に戻す効果があり、これにより毛穴に溜まった汚れやシミの原因になるメラニンを自然に排出させるため、毛穴の黒ずみ・シミを改善する効果が期待できます。
さらに、新しい肌細胞が皮膚の表面に出てくるため、きめ細やかな肌になることも期待でき、肌質の改善にもつながります。
2. しわ・たるみの改善
ダーマペンは微細な針を用いて、肌表面に微細な穴を作ります。
この穴を通じて、以下のプロセスが促進され、しわやたるみが改善されます。
コラーゲン生成の刺激
ダーマペンによって刺激された肌は、自然な修復プロセスを始め、このプロセスにおいて、コラーゲンとエラスチンの生成が促進されます。
コラーゲンは肌のハリと弾力を向上させ、エラスチンは肌の弾力性を高めるため、しわは薄くなり、たるみが緩和されます。
組織再構築
ダーマペンによる微細な穴は、肌の表面だけでなく、真皮層にも影響を及ぼします。
真皮層での微細な傷は、新しい組織を生成し、古い組織をリニューアルします。
このプロセスにより、肌の質感が向上し、しわやたるみが減少します。
コラーゲン再生周期の活性化
ダーマペンの刺激により、コラーゲンの再生サイクルが活性化されます。
通常、加齢とともにコラーゲンの生成は減少する傾向がありますが、ダーマペンはコラーゲンの再生をサポートし、肌の若々しさを保ちます。
結果として、肌はしっとりとし、しわやたるみが改善されていくのです。
これらのメカニズムにより、ダーマペンはしわとたるみの改善に効果を発揮し、肌の若返りを促進する効果が期待できます。
3. 色素沈着の軽減
3つ目が、色素沈着の軽減です。
ダーマペンは微細な針を使用して肌に微小な穴を開けるため、肌の表面や真皮層に微細な傷を生じます。このプロセスにより、古い肌が新しい肌で置き換えられ、色素沈着した部分が徐々に薄くなります。
さらに、ダーマペンの刺激により肌のメラニン制御が改善され、シミや色素沈着が目立ちにくくなり、均一な肌トーンが実現します。
また、ダーマペンの皮膚再生効果により、将来的な肌の色素沈着を予防する助けにもなります。
4. ニキビ跡の改善
ダーマペンは、ニキビやニキビ跡の改善にも効果を発揮します。
ダーマペンによって生じた微小な穴が肌の再生プロセスを促進し、古い肌組織が新しい肌で置き換えられる過程でニキビ跡が薄くなり、肌の表面が均一になります。
さらに、ダーマペンは真皮層にも影響を及ぼすため、コラーゲンとエラスチンの生成が刺激され、肌がハリと弾力を取り戻します。
これにより、ニキビ跡が改善し、新たなニキビの発生を抑制する助けとなります。
これらの効果はあくまでも一般的に知られている美容効果であり、実際の効果については個人差がありますのであらかじめご了承ください。
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ダーマペンのメリットとデメリット
メリット
① 肌質改善やニキビ跡の改善などさまざまな美容効果がある
② 1回の治療時間が短く、手軽に治療が行える
③ ダウンタイムが短い
④ 大きな副作用が起きにくい
① 肌質改善やニキビ跡の改善などさまざまな美容効果がある
上述したように、ダーマペンには
1. 皮膚再生(ターンオーバー促進)
2. しわ・たるみの改善
3. 色素沈着の軽減
4. ニキビ跡の改善
の大きく4つの美容効果があります。
ヒアルロン酸やプラセンタなど、自分に合った美容成分を含んだ薬液を同時に肌に注入することで、より高い美容効果を発揮します。
さまざまな肌トラブルに対応できるダーマペンは、やはりその幅広い美容効果という点においては大きなメリットといえるでしょう。
② 1回の治療時間が短く、手軽に治療が行える
ダーマペンは大掛かりな手術や入院を必要とせず、手軽に治療が行えるのもメリットの一つです。
実際に、ダーマペンの治療にかかる所要時間は、麻酔などの時間を含めても30分程度です。
また、施術後は入院をする必要もなく、そのまま帰宅することができるため、仕事終わりなどの空き時間に通える手軽さも大きな魅力の一つです。
③ ダウンタイムが短い
ダーマペンは大きな副作用が起きにくく、ダウンタイムが短い美容整形施術です。
主な症状として、赤み・ほてり・かゆみ・皮むけ(皮膚剥離)・色素沈着・点状出血などが挙げられますが、一般的には数日~1週間程度で自然な状態に落ち着いていくことが多いです。
もちろんダウンタイムには個人差があり、人によってはもっと短い人もいれば長くなる人もいます。
④ 大きな副作用が起きにくい
もちろん、人によっては副作用が大きく出てしまう方も中にはいますが、上述したようにダーマペンは大きな美容整形施術の中でも副作用が起きにくい施術です。
万が一、赤みや腫れ・痛みなどの副作用が起きた場合でも、これらの症状は数日〜1週間ほどで改善していくことがほとんどです。
デメリット
では逆に、デメリットとしてどんなものが挙げられるのでしょうか?
ダーマペンのデメリットは以下の通りです。
① 複数回の治療が必要で、クリニックに通院する必要がある
② 短いとはいえ、一定期間のダウンタイムが発生する
③ 永続的な効果はない
④ 費用がかかる
① 複数回の治療が必要で、クリニックに通院する必要がある
手軽に治療が受けられるダーマペンですが、実は1回治療を受けただけではほとんど効果は実感できません。
というのも、ダーマペンはもともと1回の治療で効果を発揮するというタイプの治療方法ではなく、複数回の治療を受けることでより効果を実感できるような治療方法だからです。
ダーマペンは効果がないといわれる主な理由はここにあります。
一般的に、ダーマペンは3~4週間に1回程度のペースで5回程度治療を繰り返すのが良いとされています。
傷跡や妊娠線といった体の部位への施術の場合は、より間隔を空けて6週間に1回程度の治療が望ましいです。
ご自身の肌の状態や悩みによって必要となる回数は異なってきます。
治療を受ける際に医師に確認し、自分に合った適切な回数の治療を受けるようにしましょう。
② 短いとはいえ、一定期間のダウンタイムが発生する
ダーマペンは大きな副作用が起きにくく、ダウンタイムが短い治療ではありますが、超極細の針とはいえ、肌に無数の穴を開けるため、自然治癒の過程で術後はどうしてもダウンタイムが生じてしまいます。
主な症状として、赤み・ほてり・かゆみ・皮むけ(皮膚剥離)・色素沈着・点状出血などが挙げられ、ダウンタイムの期間は一般的には数日~1週間程度ですが、この間は肌がかなり赤く、ダメージを負っているので通常通りの生活を送ることはなかなか難しいです。
仕事で忙しい社会人の方は特に、治療のためだけにまとまった休みを取るのは難しいでしょうから、この点もデメリットといえます。
③ 永続的な効果はない
ダーマペンの効果の持続期間について、 ダーマペンの効果は永続的ではありません。
例えば、お肌のキメやハリ改善の効果の持続期間だと、せいぜい約半年ほどでしょう。
効果をを持続させるためには、3~4週間程度の間隔で継続的にメンテナンスを行う必要があり、複数回治療を行ったとしてもその効果は永遠には続かないため、1回で永続的な効果が得られない点は大きなデメリットといえるでしょう。
④ 費用がかかる
当たり前のことですが、ダーマペンは立派な美容整形治療のため、治療にはそれなりの費用がかかってしまいます。
料金に関しては、クリニックの治療内容や施術を受ける部位にもよって大きく異なるため、一概にはいえませんが、相場的には1回の治療で20,000円~40,000円くらいはかかってきます。
さらに、ダーマペンは複数回の治療を必要とするため、回数に応じて料金がかかってしまいます。
やはりコストというのは最も大きなデメリットといえるでしょう。
副作用やリスクについて
ダーマペンは肌のトラブルを改善するための有効なツールですが、人間が行う治療である以上、失敗のリスクはゼロではなく、注意が必要です。
最悪の場合、ダーマペン治療にはいくつかの深刻なリスクが伴うことがあります。
これらのリスクを理解し、安易に治療を受けないよう注意が必要です。
感染症
ダーマペンは皮膚に微小な傷をつけるため、不適切な清潔なしでの治療は感染症のリスクを増加させます。感染症が進行すると、重篤な皮膚疾患を引き起こす可能性があります。
色素沈着
適切でないダーマペンの使用は、色素沈着(皮膚の変色)を引き起こす可能性があります。これにより、治療が本来の効果とは逆に肌の外観を悪化させることがあります。
瘢痕
適切なアフターケアを怠ると、ダーマペン治療後に瘢痕(瘢痕組織の異常な増殖)が発生するリスクがあります。これは肌の平滑性を損なうことがあります。
これらのリスクは、適切な医療施設で経験豊富な専門家によって行われた治療においても存在します。ダーマペン治療を受ける場合は、必ず資格のある医療専門家(医師)のもと、適切な治療を受けることが重要です。
くれぐれも、自己治療や安易なアプローチは避け、リスクを最小限に抑えるための努力を怠らないようにしましょう。
ダーマペンのよくある失敗例と失敗しないためのポイント
よくある失敗例7選
① 思ったような効果が得られない
② ニキビやクレーターが悪化する
③ 色素沈着する・シミが悪化する
④ 肌のバリア機能が低下する
⑤ 施術跡が残る
① 思ったような効果が得られない
ダーマペンは一度の施術で得られる効果に限りがあり、治療を複数回繰り返すことで段階的に効果を実感できる治療方法のため、1回目の施術では効果をほとんど実感できない可能性もあります。
一回の治療に劇的な変化を期待過ぎてしまうと、想像していた効果を得られなかったとがっかりしてしまうかもしれません。
また、施術にあたって適切な針の長さや薬剤を選択していなかったり、肌の状態を見極めなかったりした場合、どんなに施術を繰り返しても効果を実感できなかったということも起こり得ます。
信頼・実績のあるクリニックで施術を受けることが大切です。
② ニキビやクレーターが悪化する
炎症を起こしているニキビやその他の炎症箇所をダーマペンで潰してしまうと、菌が広がって症状が悪化してしまう可能性があります。
炎症というダメージを受けている肌に、さらなるダメージを加える行為にもなるため、ニキビやクレーターが悪化してしまうでしょう。
針の深さが必要以上に深い場合は、ますます症状が悪化してしまいます。
悪化を避けるには、施術の際に炎症を起こしている箇所にダーマペンを刺さないようにする必要があります。
広範囲の炎症に悩んでいる場合は、まずはその炎症を抑えることを優先した方が良い場合もあります。
ニキビ等の肌トラブルで悩んでいる場合は、事前にその点をしっかりと担当医に伝え、医師の指示に従いましょう。
③ 色素沈着する・シミが悪化する
ダーマペンの施術の際、針を肌の深い部分まで刺し過ぎてしまうと、色素沈着が起こるリスクが高まります。
また、施術後は肌が非常にデリケートな状態になっているため、紫外線を浴びてしまうと色素沈着やシミの原因になりやすいです。
日傘や日焼け止めなどで普段以上にしっかりと日焼け対策をするよう、注意しましょう。
④ 肌のバリア機能が低下する
ダーマペンは複数回の治療を行うことでより高い美容効果を発揮するとお伝えしましたが、適切な頻度を超えてダーマペンを高頻度で行ってしまうと、肌への負担が大きく、肌のバリア機能が低下する可能性があります。
肌のバリア機能が低下すると、肌内部の水分蒸発や異物侵入を防ぐ機能が低下し、乾燥や肌荒れといった症状を引き起こします。
こうなると、些細な刺激でも肌がさらにダメージを受けてしまうため、注意が必要です。
くれぐれも、医師からの指示に従い、適切な頻度で治療を受けるようにしましょう。
⑤ 施術跡が残る
治療後に何らかの肌トラブルが生じた場合、すぐに医者に相談をせずに放置してしまうと、針の跡が肌表面に残ってしまう可能性があります。
肌がぶつぶつとした状態になり、汚く見えてしまってはせっかくの治療も意味がないですよね。
また、ダーマペンの治療後の肌トラブルを避けるためには治療後のアフターケアがとても大切です。
治療直後のダウンタイム期間中の肌は非常にデリケートな状態でダメージを受けやすくなっていますので、紫外線対策や保湿ケアは普段以上に徹底して行うようにしましょう。
失敗しないためのポイント
① 副作用やダウンタイムについて事前によく理解する
まず失敗を防ぐために重要なことは、副作用やダウンタイムについて正しく理解することです。
よくあるのが、ダウンタイムや副作用があることを理解せずに治療を受けてしまい、治療後のダウンタイムや副作用を失敗だと勘違いしていまうパターンです。
ダーマペンに限った話ではありませんが、どんな治療方法にも多少のダウンタイムはつきものです。
例えば、治療後の赤みやほてり・かゆみ・皮むけ(皮膚剥離)などは失敗ではなく、よくあるダウンタイム期間中の症状です。
くれぐれも、事前にしっかりと副作用やダウンタイムについて理解し、治療後に慌てることのないようにしましょう。
② 医師の指示に従う
これもよくやってしまう方がいるのですが、医師の指示を聞かずに、自分の判断でダウンタイムを短くしようと自己治療をしてしまうパターンです。
当たり前ですが、医師は国家資格を持つ専門家ですので、医師の指示を無視して自分なりの治療を行なってもダウンタイムが短くなることはまずないでしょう。
治療後は特に肌がダメージを受けやすい状態になっており、下手に自己治療をしてしまうと取り返しのつかないことにもなりかねません。
くれぐれもご注意ください。
③ 治療実績が豊富で技術の高いクリニックに通う
これが最も重要です。
ダーマペンでの失敗を防ぐためには、実績・技術力があり、安心して通うことができるクリニックを選ぶことが何よりも重要です。
よくやりがちなのが、施術料金が安いからと安易にクリニックを選んでしまうパターンです。
もちろん料金というのは重要な判断基準ですが、一つの観点だけでクリニックを選んでしまうのは非常に危険です。
料金だけでなく、通いやすさや治療実績数、口コミ評価などの観点から分析し、複数のクリニックを比較検討した上で、信頼できるクリニックを選ぶようにしましょう。
④ アフターケアを丁寧に行う
繰り返しになりますが、ダーマペンの治療を受けた直後の肌は肌表面に無数の傷(ダメージ)を受けてより、紫外線などの外部刺激に非常に敏感な状態になっています。
紫外線対策や保湿ケアを怠ると、色素沈着やシミといった後遺症を肌に残してしまいます。
治療後は普段以上に入念なケアを徹底するように心がけましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はダーマペンのデメリットやリスク、ダウンタイムについて詳しく解説しました。
ダーマペンはさまざまな美容効果があるのと同時に、ダウンタイムや副作用をはじめとするデメリットも存在します。
これからダーマペンの治療を受けてみたいと考えている方は、メリットだけでなくデメリットについても正しく理解した上で、適切な治療を受けるようにしましょう。
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